2016年9月28日

9月28日 窮地に追いやられるドイツ銀行

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ドイツ銀行 経営不安再燃

ドイツの金融大手ドイツ銀行の先行きに再び不安が広がっている。米国での不正取引を解決するための和解金の減額交渉が難航するとの見方が強まっていることが大きい。資本増強が必要になるとの観測から金融市場では同行の株価が下げ止まらず、ドイツ株式指数(DAX)も下落。金融市場では欧州の銀行システム不安が残っている。

市場関係者の注目はアメリカ大統領選挙のテレビ討論会に集まりましたが、ヨーロッパでも注目すべき事柄があります。ドイツ銀行の株価が一向に下げ止まる気配を見せません。金融商品の不正販売に関わったとしてアメリカ司法当局から約1兆4千億円もの和解金を要求している事が15日に明らかになりました。もともとドイツ銀行はデリバティブ投資への比重が高く、想定元本が膨らみ過ぎていることが問題視されていましたが、追い打ちをかけるような和解金請求で市場は警戒感を強めています。メルケル首相はドイツ銀行救済に否定的だという報道も大きなマイナス材料となっています。もしもドイツ銀行が破たんするような事態に陥れば、その影響はリーマンショックの比ではないとも言われ、日本への影響も必死です。EUを牽引するドイツで起こるかもしれない金融不安の情報は常日頃からアンテナを向けておいた方が良いでしょう。

(ナカモト)

ドイツ銀行問題・・・ドイツ銀行の第2四半期の純利益、経常収益は大幅に減少した。ドイツ銀行が抱えている1年内に満期日を迎えるデリバティブ商品が満期を迎えているなか、今後英国のEU離脱、BREXIT関連のデリバティブによる損失が拡大するとみられている。格付け会社S&Pは6月に、ドイツ銀行の格づけをBBB+に下げたが、ネガティブ方向に見直しを始めた。世界最大のデリバティブ・ポジションをもつドイツ銀行にとって、イタリアの不良債権問題なども同行の破綻プロセスを加速することになる。