2016年9月15日

9月15日 コンビニ戦争 

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三菱商事、ローソンを子会社化 TOB検討
三菱商事はコンビニエンスストア第3位のローソンを子会社化する。TOB(株式公開買い付け)を実施し、出資比率を現在の33%から51%に高めることを検討している。買収額は少なくとも1400億円を超えるもようだ。三菱商事は食材など世界的な調達網を生かしてローソンの商品力を強化すると同時に、電力小売りや金融などのサービスも共同展開して上位2社を追う体制を整える。

企業の買収意欲が活発だ。背景の一つに、金融緩和であふれたお金の使い道として企業買収が選択されているという事がある。事業規模や事業内容の幅を広げてビジネスチャンスを探る動きが今回の商社がコンビニを買収するという動きにつながっている。買収されるローソン側のメリットも大きい。今後、ローソンは世界中に広がる三菱商事の仕入ルートを活用して他のコンビニにない商品やサービスを展開できるかもしれない。三菱商事が出資するメーカーと提携してのプライベートブランド商品の拡大も期待される。コンビニから生まれるヒット商品は多い。「からあげくん」に代表されるお惣菜や、コンビニコーヒー、本格的なスイーツや手軽に飲めるスムージーなど、世の中の需要に応じた商品を展開してきた。最近、女子高生の間で人気があるのが真空パックされた蒸し鶏だ。カレー味など数種類の味があり、調理せずにそのまま食べることができる。筆者も食べた事があるが、結構ボリュームがあるので、これだけでお腹いっぱいになってしまう。女子高生が剥き身の鶏肉にかぶりつく様は多少シュールではあるが、鶏肉は栄養価が高く脂肪分が少ない為ダイエット食としても適している。女子高生の間で口コミで広がっていけば定番の売れ筋商品なるかもしれない。こうしたヒット商品の問題点はコンビニ一社が始めると他社も真似してくることだ。結局、同じような商品が並ぶ事になる。差別化は容易ではない。この鶏肉ついていえば原産地がタイとなっていた。商社のグローバルなコネクションを最大限に活用して商品の質を高めてもらいたい。

(市川 淳)

TOB・・・株式公開買い付け(Take Over Bid)の略称。株式の買い付け数や価格、期間などをあらかじめ公表し、市場外で不特定多数の株主から株式を買い付けること。