2016年9月9日

9月9日 マリオに主役を譲ったアップルの戦略

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アップル 日本市場に歩み寄り

8日、米アップルがスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の新モデルを発表。防水性や撮影機能の弱点を改善し、デザインなどの大きな更新はなかった。「攻め」よりも「守り」の姿勢が目立ったという印象。一方で店頭や駅の改札などでの支払いに使える日本限定の端末を初めて投入することになる。中国を筆頭に世界販売が減速するなかで、好調な日本の市場を重視する姿勢を見せた恰好。

今回のカンファレンスはこれまでにない趣向がありました。自社製品である「iPhone7」の発表よりも先に、あくまでもコンテンツの一つに過ぎない「スーパーマリオラン」を前半に発表したのです。この発表に対して会場では熱気を持って歓迎され、サプライズを含んだ発表会という印象を与えました。肝心の新型iPhone7ですが、事前に伝わっていた内容通りで新味にかけました。イヤホンジャックの廃止ですが、充電ジャックとのコネクタ接続は日本のガラケーで既にあった仕様ですし、オサイフケータイ的な「アップルペイ」も目新しいとは言えません。防水についても、他社スマホでは標準装備されている機種も珍しくありません。もちろん、iPhoneをかざすだけで決済ができることは大きな可能性を含んでいますが、マリオに主役を譲った発表会だったと言えるでしょう。
その「スーパーマリオラン」ですが、スマホゲーム業界に新たな風を起こしそうです。いわゆるタイミングよくジャンプさせるだけのゲームなのですが、縦持ち仕様だというのが大きな特徴です。これまでジャンプゲームといえば横持ち仕様でした。日本人が電車移動中に操作しやすい縦持ちを採用たのでしょう。日本市場はアップルにとって貴重な成長市場。iOSだけに配信するようですので、任天堂を巻き込んだ戦略が吉と出る可能性があります。ポケモンGOに続くコンテンツとなるでしょうか・・・。

(ナカモト)

iPhone7・・・防水・防塵性能を搭載し、カメラなどスペックが向上したiPhone7とiPhone7 Plusの2仕様。日本ではこれまで通りソフトバンク、au、NTTドコモの3キャリアが取り扱う予定で、予約開始は9月9日(金)午後4時1分、発売日は9月16日(金)となっている。