2016年9月6日

9月6日 日本車が駆ける最後のフロンティア 

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日本車、アフリカ攻略 トヨタ、戦略車を刷新 日産、販売店3倍に
日本の自動車各社がアフリカで生産・販売を拡大するもようだ。トヨタ自動車が約440億円を投じ、南アフリカで新興国向け戦略車を新型車に順次切り替える予定。日野自動車は西部の中核市場であるコートジボワールでトラック販売に参入するとのこと。足元では資源安や景気減速が逆風だが、今後10年で市場規模は倍増する試算もあり日系各社が「最後のフロンティア市場」を開拓する。

自動車業界含め、日経企業がアフリカ市場に熱い視線を注いでいる。日本国内の市場が縮小するなか、人口増加の見込まれるアフリカ市場への期待は大きい。2050年には人口が24億人になるといわれるマーケットを獲得するには今のうちからの土台固めが重要になってくる。アフリカ市場に注目しているのは日本だけではない。友人から聞いた話だが、インド、タイなどのアジア諸国から、企業レベルだけでなく、個人レベルでも人材の移動が始まっているという。友人は「出稼ぎ」という表現をしていた。本国で培った技術を例えば南アフリカで活用すれば、数倍の年収を稼げるらしい。それだけ、技術の優位性があるということだ。日本の技術を発揮するチャンスは果てしない、と個人的に思う。無論、越えるべき壁は多い。不安定な治安情勢や、通貨価値、地理的にも離れたアフリカの開発は容易ではない。また、例えば自動車を現地で販売するとなると、何年にも渡るアフターサービスが必要になる。部品の調達や技術者の派遣や駐在員など、現地で体制を整えなければならない。また、中間層が育ち自動車を購入できるようになるまで何年かかるか分からない。茨の道かもしれないが、現地に雇用を生み出し、近代的なインフラを提供し、生活水準を向上させることの意義は大きい。今後も進出企業の動向に注目したい。

(市川 淳)