2016年8月10日

8月10日 マクドナルド復活への道のりは

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日本マクドナルド、最終損益が黒字転換
9日、日本マクドナルドホールディングスが発表した2016年1~6月期の連結決算は、最終損益が1億5800万円の黒字。前年同期262億円の赤字からの黒字転換。新メニューの販売やイベントをきっかけに来店客数が増え、売り上げ増が起因した。記者会見したサラ・カサノバ社長は「業績は確実に回復基調にある」と自信を見せた。

2014年、チキンナゲットの「期限切れ鶏肉問題」。2015年、全国の複数の店舗で発生した「遺物混入問題」。消費者の心が離れたマクドナルドの復活は果たして本物でしょうか。高価格の新メニューのヒットにより営業利益が増えたことが黒字転換の要因となっていますが、あくまでも「同年同期比」であることからすると、前年までが悪すぎただけとも取れます。不採算店舗の閉鎖を進めたことも数字の上では有効だったと思われますが、店舗数の減少は売上の減少に直結するので、完全復活までの道のりはまだ先だと言えそうです。
とはいえ今年に入ってから為替相場の局面はアベノミクス後の流れとは異なっています。特に足元の円高は、デフレへの逆戻りを連想させ、かつてデフレの勝ち組の代表格であったマクドナルドにとっては追い風になるのかもしれません。同じく円高が消費者価格に影響していると思われる例として、外食業界では松屋フーズがプレミアム牛めし380円から、通常の牛めし290円に価格設定を戻しました。日銀の思惑とは裏腹に、インフレ目標達成への道のりは、マクドナルドの復活よりも遠いのかもしれません。

(ナカモト)

マクドナルドの異物混入問題・・・2014年12月、郡山市のマクドナルド店舗チョコレートサンデーの中にプラスチックの小さな欠片が混入していて、子どもの口の中に負傷を負わせた。
2014年10月、岡山県津山市で提供されたチキンナゲットの中に、小さなゴム手袋の欠片が発見された。
2014年9月、釧路市内のマクドナルド店舗で提供されたバーガーの中に、人の入れ歯風の欠片3つが発見される。
2014年8月に大阪市内の同社店舗で提供されたフライドポテトの中に人間の歯が発見される。
その後、ファミリー層の客足が遠ざかった。