2016年7月28日

7月28日 日本の魅力再発見

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初の温泉REIT 大江戸温泉HD、旅館などまず9物件で 来月にも上場
温泉旅館などに特化した不動産投資信託(REIT)が近く登場する予定だ。米投資ファンド、ベインキャピタル傘下の大江戸温泉ホールディングスが新たにREITを立ち上げて、保有する温泉旅館などを組み入れる。温泉に特化して投資するREITは世界初となる。今月中に東京証券取引所が上場を承認し、8月中にも上場する見通し。

温泉施設に特化してREITに組み入れる動きは今回、初の試みとなる。訪日客の滞在先としても人気の高い日本の温泉旅館の更なる発展の端緒となるかもしれない。REITとは投資信託の一種で、投資家から集めた資金を元に不動産にまつわる開発や整備を行い、そこから得られる収益を投資家に分配する仕組みだ。広く資金を集めることができるため、大規模な開発を行うことができる反面、安定した収益を確立できなければ資金が引き揚げられて、やり繰りに行き詰まる危険性もある。不動産開発は長期間にわたるケースが多いため、この点が要注意だろう。今回は温泉施設を対象にした開発というところで、季節性の収益変動がリスクになる半面、東京オリンピックに向けて海外から注目の集まる今、スタートを切るのには良い時期かと思う。栃木県や香川県、三重県、静岡県など地方の物件が初期の対象となるが、今後は首都圏に開発資金を振り分けてくる可能性もある。星野リゾートが東京大手町に「星のや 東京」を開業して話題を呼んだように、今後、都内で温泉旅館が増えるかもしれない。新宿や渋谷で買い物をし、秋葉原や上野で観光し、東京駅近くの温泉旅館で温泉と和食を楽しみながら一日の疲れをとる。そんな過ごし方のできる東京。東京の魅力が更に高まることが期待される。

(市川 淳)

REIT・・・REIT(リート)とは、投資者から集めた資金で不動産への投資を行い、そこから得られる賃貸料収入や不動産の売買益を原資として投資者に配当する商品で、一般的に「不動産投資信託」とよばれている。投資者は、REITを通じて間接的に様々な不動産のオーナーになり、不動産のプロによる運用の成果を享受することができる。