2016年7月21日

7月21日 爆買いが様変わりした理由

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訪日客に勢い戻るも、個人消費額は減少
日本を訪れる外国人観光客の伸びに勢いが復調してきた。日本政府観光局が20日発表した6月の訪日客数は198万5700人と前年同月を23.9%上回り、同月としては最高記録を更新した。熊本地震で訪日を手控えていた韓国人客の増加などが追い風だが、1人当たり消費額は減少傾向にある。

インバウンド消費の中身が変わっています。昨年の流行語大賞に選ばれた「爆買い」ですが、銀座や新宿のデパートなどでブランド品が飛ぶように売れた昨年とはすっかり様変わりしてしまいました。その大きな理由の一つが中国人訪日客の事情です。中国政府は国内のマネーが国外に出ていくことを懸念し、今年の1月から元の国外持ち出しに規制をかけたのです。
中国国家外貨管理局は、約6億人が利用している銀聯カード(ぎんれんカード)を使って海外で銀行口座から引き出す際の金額に新たな上限を設けました。昨年まで1日につき1万人民元(約19万円)となっている使用可能限度額を、今年の1月1日から年間10万人民元(約190万円)に変更したため、中国人観光客は日本で自由に使えるお金が減ったのです。これによって中国人の消費行動に変化が生まれたという訳です。
中国政府の規制はわが国でどうこうできるものではありませんので、訪日観光客を増やす新たな呼び水が必要でしょう。昨日もネタにした「ポケモンGO」ですが、日本の観光都市限定のキャラ配信をするのも良いアイディアだと思います。ポケモンで町おこしをする地方公共団体が出てきても不思議ではありませんが、レアキャラの出現ポイントには安全への配慮が大きな課題となりそうです。

(ナカモト)

銀聯カード・・・銀聯のロゴがある金融カード。中国では与信審査や信用情報が未発達であるため、銀聯カードの多くはデビットカードである。中国以外にも、日本、アメリカ合衆国、大韓民国、タイ、シンガポール、ドイツ、フランス、オーストラリアなど約20カ国に加盟店を広げており、VISAやMasterCardのような国際ブランドに近い存在となりつつある。銀聯キャッシュカードを用いた国外での現金引き出しには上限額の制限がある。