2016年7月1日

7月1日 イギリス次期首相最有力候補の不出馬表明の謎

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離脱派ジョンソン氏 不出馬表明

辞任を表明した英国のキャメロン首相(49)の後任を選ぶ与党・保守党の党首選挙への立候補が30日締め切られ、離脱派のリーダーだったジョンソン前ロンドン市長(52)は出馬を見送ると表明した。党首選にはメイ内相(59)ら5人が名乗出た。23日の国民投票で決まった欧州連合(EU)離脱について、EUとの交渉をどう進めるのかが最大の争点だ。次期首相の最有力候補と目されていたジョンソン氏の不出馬で、党首選はメイ氏を軸に進むとみられるが、英政局とEU離脱交渉の行方はますます混迷を極めることになりそうだ。

「出ないんかい!!」
これは昨夜、スマホに届いたジョンソン氏不出馬を知らせる速報メールを読んだときの第一声です。移民に対する強硬な姿勢などから、「イギリスのトランプ」と称され、EU離脱派を牽引した人物が与党の党首選に出馬しないとはこれいかに・・・。ジョンソン氏の心中は私は知り得ませんが、離脱を軸に政局を統治するのはよっぽど困難だと分かっているからこその不出馬ではないでしょうか。実は、ジョンソン氏には本当は残留した方が良いと思っていたのではと想像できる節があります。生粋の離脱派ではないのです。
ジョンソン氏は2月、現地紙の寄稿などで「EUが本気で耳を傾けるのは、その国民が「NO」を突き付けた時だ」という持論を展開しています。イギリスはそもそもEUとは相容れない部分が多かった国ですが、イギリスにとって有利な交渉をEUとするための外交カードの一つとして国民投票があると論じていました。離脱をするのではなく、離脱の意思があると見せることで、EU内で有利な立場を作ろうとしていたと考えられるのです。また、首相の座を狙うためだけに離脱派を演じていた説もあり、それが真実ならば今回の不出馬は輪をかけて謎です。真相が明るみに出る日は来るのでしょうか。

(ナカモト)