2016年6月29日

6月29日 ビットコインは安全資産になりえるのか

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ビットコインに逃避資金 英離脱問題

英国の欧州連合(EU)からの離脱決定をめぐり、円やドルだけでなくインターネット上の仮想通貨であるビットコインにマネーが流入している。ユーロやポンドの急落で、行き場を失ったマネーの一部が流れ込んだと考えられる。中国からの資金が大部分を占めているとの見方が多く、人民元安が進む中国経済への不安を映していると言えそうだ。

市場の予想に反した英国の国民投票の結果を受け、買いが入ったものがいくつかあります。安全資産とされる日本円、究極の実物資産である金(ゴールド)、各国の国債、そしてビットコインなどです。それぞれ株などのリスク資産から資金が移ったと見ることができますが、歴史の浅いビットコインに資金が流れた事は象徴的です。
ビットコインはそもそも政府の発行する通貨に対する不信から、既存の通貨に変わる概念として生み出されました。管理通貨制度のもと、金融緩和の名目で大量に増刷することができる通貨は、緩和が制御不能なまでに行き過ぎた場合、価値が希薄化してしまうのは想像にたやすい。今回の騒動でビットコインの価格が急騰したのは先進国の通貨制度への信用不安を映し出していると言えそうです。これまではキプロスの預金封鎖騒動、中国の理財商品の危機が起きたときなどにビットコインが高騰しました。私個人の考えでは、ビットコインの可能性自体は否定しませんが、市場規模などを考えるとまだまだ投機的な要素が強過ぎます。金(ゴールド)などの実物資産こそが安全資産であり続けるのではないでしょうか。

(ナカモト)

ビットコイン・・・インターネット上でやり取りされる仮想通貨。中央銀行などの管理者はなく、世界各国にある取引所を通じて円やドルなどの通貨と交換できる。相場は需要と供給の関係で変動し、投資目的での利用が多いとされる一方、一部の店では決済にも使える。