2016年6月24日

6月24日 世界経済の不安要素は「Brexit」だけではない

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中国が金利規制復活 不良債権処理を促す
中国政府が金融機関の金利規制を復活させた。業界の自主規制の形を取りながら、まず北京で貸出金利の下限、預金金利の上限を設定。中国当局は過剰な生産能力を抱える企業の淘汰を進める方針で、新たな不良債権の発生必至だ。このため金利の自由化をいったん凍結し、銀行の収益力強化を通じた不良債権の処理を優先させる。

世界中の投資家がイギリスの国民投票の結果に注目していますが、世界経済に減速をもたらしかねないのは「Brexit」問題だけではありません。2010年に我が国を抜いてGDP世界2位に浮上するほど急成長した中国の経済動向も、世界経済に影響を及ぼします。その中国で金利規制が再開されました。これは一言で言って銀行側を助ける措置です。「保8政策」でGDP年8%成長を続けていた中国はいま、過剰投資と在庫過多という現状を迎えています。不動産の価値が右肩上がりだったのは既に過去の話で、開発途中の工事現場や、建てたは良いが全く使われない「鬼城(ゴーストマンション」が至る所に存在します。銀行業界においては今後、担保価値が下がりゆく債権が加速的に増えていくことが予想されており、当局が手を打ってきました。金利規制を設けることで、銀行は一定の利益率を保ちやすくなり、不良債権処理を助ける事につながります。3月の全国人民代表大会では、習近平国家主席の演説後、李克強首相と目も合わさなかったほどにトップ2の折り合いがついていないというのが中国国内の共通認識です。中国の経済は綱渡りに近い状態になっているかもしれません。

(ナカモト)

鬼城・・・鬼城(きじょう)は、ゴーストタウン(英語: ghost town)を意味する中国語。本来は、元々住んでいた人々がいなくなった廃墟や死の町を指すが、現代中華人民共和国では、特に投機目的の不動産投資と開発運営事業の失敗により完成しないまま放置されたり、人々が入居する前に廃れた都市や地域を指す表現として使われている。