2016年6月17日

6月17日 EU残留派に吹いた風

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EU残留派の英女性議員 銃撃され死亡
16日、英中部のウエストヨークシャー州で最大野党労働党の女性下院議員が何者かに銃で撃たれ、病院へ搬送されたがその後死亡が確認された。BBCなど複数の英メディアが報道、英国内では衝撃が広がっている。23日に行われる欧州連合(EU)離脱の国民投票に向けたキャンペーンを展開している残留派と離脱派は、同日の活動を中止された。

23日のイギリス国民投票に大きな影響を与える事件です。襲撃を受けたのは労働党のジョー・コックス下院議員。52歳の男が現場で逮捕されましたが、銃で撃った後に刃物で刺すという残虐な犯行だったようです。非常に残念に思うと同時に、犯人を事件に追いやった心情やイギリス国内の事情が気がかりです。男はEU離脱派ですが、国民投票を前に起きたこの事件により、EU残留派の結束が強まることになるでしょう。また、残留か離脱か迷っていた層にとっても、同情票という形で残留に傾くことが予想されます。
それをほのめかすようにNY株式市場では、ダウ平均が上昇しました。イギリスがEU離脱となれば、ポンドやユーロは下落し、経済不安から株価は下がるというのが基本シナリオ。株価の動きから想像すると、残留の方向に風が吹いているようです。不謹慎な表現になってしまいますが、EU残留を訴える活動をしていたジョー・コックス下院議員は、自らの死をもってEU残留へ大きな流れをもたらしました。ジョー・コックス議員の冥福をお祈りします。

(ナカモト)

イギリス国民投票・・・イギリスの欧州連合離脱是非を問う国民投票(英語: United Kingdom European Union membership referendum)は、イギリスにおいて2016年6月23日に実施が予定されている、同国が欧州連合(EU)を離脱すべきかどうかを決めるための国民投票である。英国の有権者だけでなくジブラルタルの有権者およそ23000人にも投票権がある。