2016年5月23日

5月23日 拡大するREITの存在感

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

個人による不動産投資 活発
個人による国内外の不動産への投資が拡がっている。海外の不動産で運用する投資信託への資金流入は今年1~4月に9千億円を超え、同期間では過去最高の流入額。三菱地所が投資用マンション事業への参入を決めるなど個人マネーを不動産に呼び込もうとする動きも活発になってきている。日銀のマイナス金利政策で金融商品の利回りが低下する中、比較的高い利回りを保つ不動産の存在感が増してきた。

不動産投資は投資の分野の中で歴史が長く、バブル崩壊の時期などを除き、多くの時代においては有効な資産運用であり続けました。有効な運用手法でありながら、高額な資金が必要なことから間口が狭かった不動産投資ですが、REITの登場により個人投資家への裾野が広がっています。当社が毎月行っているセミナーの今月のテーマが「よくわかるREIT」で、その中でも触れていますが、マイナス金利の導入で相対的にREITの投資妙味が増しました。また、都市開発を進める上でREITは資金調達の面で大きな役割を果たしています。今後も市場での存在感は高まる可能性があります。
これまで大規模な商業施設開発を手掛けることが多かった三菱地所が投資用ワンルームマンション事業に参入します。これにより、三菱地所などを相手として3メガバンクを始めとした「これまで投資物件への融資に消極的だった金融機関」に融資のノウハウが集まる可能性があります。参加者が増える事で色々な金融機関で値付けができるようになり、不動産の価格が適正価格に近づく効果も期待できます。不動産業界にとっては追い風となるでしょう。

(ナカモト)

J-REIT・・・多くの投資家から集めた資金で、オフィスビルや商業施設、マンションなど複数の不動産などを購入し、その賃貸収入や売買益を投資家に分配する上場投資信託。もともとはアメリカで生まれ、「Real Estate Investment Trust」の略でREITと呼ばれる。これにならい、日本では頭にJAPANの「J」をつけて「J-REIT」と呼ばれている。