2016年5月17日

5月17日 AI(人工知能)が労働市場に起こす波

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AI市場 15年で23倍の規模へ
人工知能(AI)の活用は産業界で果たしてどこまで進むのだろうか。シンクタンクのEY総合研究所(東京・千代田)はAI関連の国内市場規模は2030年に86兆9620億円と、15年の23倍に拡大すると予測している。現在もインターネット通販などで利用者の好みに応じて商品を薦めるサービスなどでAIが使われ始めているが、AIが賢くなるにつれて活用分野は大きく広が可能性がある。

シンクタンクの予測通りにAI(人工知能)の市場規模が86兆円を超える時、私たちの働く環境は大きく様変わりしているのではないでしょうか。AIの進化によってこれまで無かった全く新しいサービスが登場して80兆円の市場ができるのではなく、これまでは人の手によって行われていた作業・サービスが機械に取って代わり、市場が乗っ取られる動きの方がイメージしやすいです。「AIが人手不足を補うことで市場が伸びる」と表現すると聞こえは良いですが、労働市場に大きな波がやってくる日はそう遠くないでしょう。
テクノロジーが進化すること自体は歓迎ですが、弊害が全くないとは言えないと個人的に思います。例えば運輸業界。自動運転が普及し一般的な技術になれば、AIが制御する運輸業者が登場するでしょう。その時に、既存のドライバーの仕事が奪われる事も危惧されますが、それ以上に懸念されるのが「新たに運輸業界で働きたいと思う若者が減るのではないか?」という問題です。これは運輸業界だけではなく、小売りや製造など多くの分野で起こり得ます。単純作業であればあるほど、人の手ではなく機械任せの方が経営効率が高まるでしょう。今の子ども世代が成人する頃、AIは市場での存在感を増しているハズです。人でなければ出来ない仕事の価値は高まる一方、教育の格差や貧富の格差が広がる未来も予想できます。自らの産み出す付加価値を高める努力がやはり必要ですね。

(ナカモト)

人工知能・・・人工知能とは、人間の知的営みをコンピュータに行わせるための技術のこと、または人間の知的営みを行うことができるコンピュータプログラムのことである。人間が用いる自然言語を理解したり、論理的な推論を行うことができたり、経験から学習して応用することができたり、といった知的で発展的な作業をこなすことが要求される。