2016年5月10日

5月10日 スマホ市場争奪戦 

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スマホ2強のアップル・サムスン、初の出荷減 今年見通し、中国台頭で
世界のスマートフォン(スマホ)市場の2強、米アップルと韓国サムスン電子の年間出荷台数が2016年に初めて減少に転じる見通し。技術が成熟して機能面の違いが出しにくくなるなか、低価格を特徴とする中国のスマホメーカーがシェアを伸ばしている。日本の部品メーカーも中国勢への売り込みを強めており、スマホ市場の競争環境が大きく変わろうとしている模様だ。

スマホ業界の勢力図が変わろうとしている。どの業界もそうだが、何か新しい技術や商品のマーケットが拡大、成熟してくると淘汰が始まる。かつてスマホ業界を席巻したアップル・サムスンも例外ではなく、激しい競争の渦中にある。中国製スマホがシェアを伸ばすなかで、両社はかつてほどの勢いがない。ここに中国市場に頼っていたスマホ業界の弱さが浮き彫りになっている。次の市場はどこか?筆者はインドに注目している。人口12億を超えるインドには日本の人口に匹敵する富裕層が存在している。そのインドに進出するスマホメーカーやアプリメーカーが増えている。物価が日本の約十分の一といわれるインドにおいて、価格設定等諸々の課題はあるが、元々がIT分野での研究が進んでいる同国。スマホ業界の可能性はまだまだあるだろう。例えばスマホ機器の現地生産や、インド企業との共同開発や研究等、単なる輸出入といった貿易を超えた関係を築ける可能性もある。近年市場が形成しつつあるバーチャルリアリティの研究についてはインドは最先端であり、日本企業も出資や提携といったかたちで注目している。しかし、現地の人間の目線に立った戦略が欠かせない。例えば、現地の人間はできる限り大きな画面でスマホを楽しみたい傾向にある。小型を売りにしたアイフォンSEが現地で売れない事を見ると、アップルのマーケティング不足はこんなところにも表れている。法律や制度、人種や文化の違いを徹底的に理解した戦略が必要だろう。
(市川 淳)

中国のスマホメーカー・・・中国資本のスマートフォンメーカーのことで、急成長する小米(シャオミ)や華為技術(ファーウェイ)が代表格。2015年の市場規模が4億3,410万台と世界の3分の1を占める中国で圧倒的な競争力を持つ。低価格を武器にほかの新興国への進出を加速しており、米アップルや韓国サムスン電子を脅かす存在となっている。